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ダムの貯水率

関東では水不足がようやく解消し、利根川水系取水制限が解除されました。[9/2 11時更新]

ダム貯水率の変化

8月後半は、東日本や北日本を相次いで台風が接近・上陸し、各地で雨がまとまりました。

利根川水系8ダムの貯水率は2日(金)0時で74.5%まで回復し、ダムへの流入量も増加しています。水不足の心配はほぼなくなったということで、取水制限の解除が決まりました。

少雨の影響で実施されていた、利根川水系の10%の取水制限は2日(金)9時で解除となりました。

一方で、西日本はまとまった雨がなく、四国最大の水瓶である高知県・早明浦ダムの貯水率は2日(金)0時で37.0%まで低下しました。

ダム周辺の8月の降水量は、平年の3割前後に留まったこともあり、貯水率が下がっています。

ダムの貯水率が低い原因

ダムの貯水率が低い原因は、2つあげられます。一つは、冬の降水量が少なかった点です。

2016年の冬(2015年12月〜2016年2月)は、スキー上のオープンが遅れたり早めにクローズしてしまったことも記憶に新しいですが、全国的に暖冬で降雪が少なくなりました。

このため、ダムの貯水に重要な雪解け水も少なくなっています。

2016年冬の降雪量

草津
 341.5cm
 平年(445cm)の約77%
みなかみ
 377cm
 平年(731cm)の約52%

二つ目の原因は、5月の降水量が少ないことです。

上記図の通り、梅雨のはしりで雨の量がまとまった九州〜四国とは対照的に、北陸や甲信、関東北部などでは、平年よりも少なくなりました。群馬の5月の降水量は、平年の40〜60%程度になっています。

5月の降水量

草津
 88mm
 平年(150.4mm)の約59%
みなみかみ
 53mm
 平年(118.1mm)の約45%

提供:株式会社ウェザーニューズ