減災調査2015

備え・避難の意識

前回2012年の調査では、皆さんの「備え」と「避難」の意識を、震災前と後とで比較検証しました。

その結果、非常食を備えている人が震災前から2割増えていることがわかりました。それから3年、現在の意識はどうなっているのでしょうか。

全国平均3.3日分の非常食を保存

「非常食はありますか?」「何日分用意していますか?」の質問に対し、それぞれの結果とも、前回調査2012年の結果とほぼ同じ割合になりました。

8割が非常食を準備、全国平均3.3日分の非常食を保存ということになり、震災以前よりも高いレベルを保っていることがわかりました。

ただし、震災直後に備えた非常食は3~4年経っていますので、一度賞味期限を確認したほうがよさそうです。

震災経験エリアほど備えあり

備蓄率に地域性があるかどうか見るため、水+食料、食料のみ、水のみ、のいずれか3項目を答えた人の割合を都道府県別に色分けしてみました。

最も準備している地域は宮城県で、東日本大震災を経験した太平洋側のエリアほど、非常食を準備している方の割合が多い傾向が見られました。

震災を経験したことで災害に対して高まった意識が現在も継続されていると考えられます。

また東海地震が懸念されている静岡・愛知・三重も同様に高い割合を示しており、備えの意識が高いことがわかります。

震災後変わってきた意識

避難意識についても、興味深い結果が出ました。前回に続き、避難の判断基準を「自治体」「周囲」「自分」から回答してもらいました。

その結果、自分で判断する人が半数近いことがわかりました。 さらに2010年や2012年の結果と比べると、「自治体」の割合が年々減少し、反対に「自分」の割合が増加傾向であることがわかります。

震災以降、自分の身は自分で守るという意識が少しずつ増加しているようです。

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