ゲリラ雷雨とは

空模様が急変し、突然豪雨になるゲリラ雷雨。その現象と原因などを解説します。

ゲリラ雷雨とは

ゲリラ雷雨という言葉は、気象用語ではありません。

そのため、明確な定義づけもありませんが、予測困難で、積乱雲による突発的、局地的豪雨を指すとされています。

ではなぜ、ゲリラ雷雨は発生するのでしょうか。一説によると、ヒートアイランド現象が関係しているのではないかと言われています。

ヒートアイランド現象とは、都市の気温が周囲よりも高くなる現象のことで、緑地の減少、建物の高層化など都市化が進むにつれ、顕著になってきています。


haggyさん(秋田県秋田市)

急激に発達する雲

こちらの動画は、ウェザーニュースの会員の方が撮影したものです。

爽やかな青空が一変し、突如黒い雲に覆われ、激しい雨が降る様子が分かります。

都市の下水は一般的に、1時間に50mm~60mmの降水量しか処理できないといわれています。

これに対しゲリラ雷雨は、雨量が1時間に60mm以上、多いときは80mm~100mmを超えることもあります。短時間で下水の処理能力を越える雨量となり、冠水被害などが相次ぐわけです。

ゲリラ雷雨による被害を極力なくすよう、日頃の皆さんの意識が大切になっています。


提供:株式会社ウェザーニューズ