6月も火星・土星が近く
月との共演も楽しめます
お見逃しなく☆
月・火星・土星が接近
6月中旬21時頃の南の空(東京)
6月も火星・土星・アンタレス(さそり座の1等星)が近くで輝き、夜空が賑わいます。日が沈んだころには南東の空に昇っていて、深夜には南の空高くに上がってきます。
5月31日(火)に地球へ接近した火星は、6月もまだまだ明るく見頃です。1日(水)は-2等、30日(木)でも-1.4等と、まわりの星よりもひと際明るく・赤く輝きます。
6月中旬には月も近くに昇るようになり、月と火星・土星・アンタレスの共演を楽しむことができます。
■17日(金)夜
月と火星が最接近
■19日(日)夜
月・土星・アンタレスが最接近
月と木星が接近
6月中旬21時頃の南西の空(東京)
日が沈んだあとの南西の空では、木星が明るく輝きます。木星は約-2等と明るいため、南西~南の空でひと際明るい星を見かけたら、それが木星です。
木星はしし座と共に夜空を移動していくため、しし座の1等星レグルスや、2等星のデネボラ(春の大三角形を構成する星の1つ)と一緒に輝く姿を楽しめます。
6月11日(土)・12日(日)には、月が木星と接近します。明るい木星と月の共演を、ぜひお見逃しなく。
月面にX(エックス)
時々月に「X」が現れることがあるのをご存知ですか?6月12日(日)に「月面X」が出現します。写真は、月面の「X」を捉えたものです。矢印の先に「X」があるのがわかりますか。
これは、月面にある隣接する3つのクレーター「ブランキヌス・プールバッハ・ラカーユ」の外壁です。この外壁が、アルファベットの「X」の形をしているのです。
このため、外壁の「X」のみが浮かび上がって見えるのです。
月面「X」は肉眼では見られず、望遠鏡や望遠レンズ付きの一眼レフ等で捉えることができます。
また、時期は上弦の月の時に見られることがあります。3つのクレーターが太陽の光に照らされる時、地球でちょうど夜のところで観測することができます。
一部が現れてからまわり全体が見えるまで、およそ3~4時間の間、変化を楽しむことができます。
■6月12日(日)の見頃
・出現ピーク時間 21時30分頃
月面「X」は年に数回ほど出現し、次回は8月10日(20時30分前後)に楽しめそうです。