星空情報

7月の星空ニュース

7月末から8月は
多くの流星群が楽しめます☆

6つの流星群


みずがめ座δ・ι&やぎ座流星群

7月末〜8月は、1年で最も流星が夜空をにぎわせるシーズン。6つの流星群が見られるかもしれません。

みずがめ座δ南流星群 7月28日
みずがめ座δ北流星群 7月26日
みずがめ座ι南流星群 8月5日
みずがめ座ι北流星群 8月20日
やぎ座流星群    7月30日
ペルセウス座流星群 8月12日

6つのうちの4つは、みずがめ座流星群です。この流星群は、δ(デルタ)とι(イオタ)があり、それぞれ南群と北群に分かれています。

また、やぎ座α(アルファ)流星群は、放射点がみずがめ座と近い位置にあります。


ペルセウス座流星群

さらにその後、ペルセウス座が飛び始める時期になります。

みずがめ座流星群の中で1番活動が活発なδ南群でも、単体では1時間に10個程度と、それほど目立った活動ではありません。

ただ、同じ時期に6つもの流星群が夜空を賑わせるため、1年で最も流星たちが夜空を飛び交うシーズンであると言えるのです。

夏休みは、流星を探して賑わう夜空をお楽しみください。

7月も火星・土星が近く
月との共演も楽しめます☆

月・火星・土星が接近


7月中旬 20時頃の南の空(東京)

7月も火星・土星・アンタレス(さそり座の1等星)が近くで輝き、夜空が賑わいます。火星は日が沈んだころの南の空、土星は火星の少し東側で観察することができます。

5月末に地球へ接近した火星は、7月もまだまだ明るく見頃です。中旬には月も近くに昇るようになり、月と火星・土星・アンタレスの共演を楽しむことができます。

■14日(木)~15日(金)夜
月と火星が最接近

■16日(土)夜
月・土星・アンタレスが最接近


7月も木星が明るく輝きます
月との共演もあとわずか☆

月と木星が接近


7月初旬 20時頃の西の空(東京)

日が沈んだあとの西の空、木星が明るく輝きます。

木星は約-1.9~-1.7等と明るいため、西の空でひと際明るい星を見かけたら、それが木星です。木星はしし座と共に夜空を移動していくため、しし座の1等星レグルスと一緒に輝く姿を楽しめます。

春から続いていた木星観察シーズンは、そろそろ終盤です。次に木星が観察しやすくなるのは、2017年4月頃からです。

明るい木星と月は9日(土)に接近します。共演チャンスを、ぜひお見逃しなく。


7月7日は七夕。
みなさんは天の川を見たことありますか?

夜空に輝くベガとアルタイル

みなさんもよく知っている「年に一度、七夕の日だけ織姫と彦星が天の川を渡って会うことができる」という話は、中国から伝わった伝説です。

この伝説の織姫は「こと座の1等星ベガ」、彦星は「わし座の1等星アルタイル」のこと。ちょうど今の時期に、東の夜空に現れます。

また、この2つの星の間には、天の川が流れています。天の川は1年を通して見えますが、特に夏がきれいに見えます。

ただ、日本では梅雨前線に邪魔されるエリアが多く、天の川を見るには難しい条件となっています。

1989年~2015年の7月7日21時の雲の量を振り返り、晴天率としてランキングしたものです。やはり晴れる年は少ないようです。

提供:株式会社ウェザーニューズ