日本時間9月17日(木)7時54分頃、チリ中部沖で地震の規模マグニチュード8.3(PTWC太平洋津波警報センターより)の地震が発生しました。
震源に近かったチリ沿岸部では、最大4.8mの津波を観測しました。
津波の到達時刻について
気象庁によると、日本への津波は、津波注意報を出す範囲である「高さ20cm~1m」に入る可能性があるとのこと。今後、ハワイの観測状況をみて18日(金)の午前0時ごろに、最終的に判断することになるようです。
日本への津波の影響は現在調査中ですが、PTWC(太平洋津波警報センター)によると、日本沿岸では18日朝に津波の高さ0.3-1.0mと発表されました。
PTWCによる津波到達時刻は下記のとおりですが、満潮時刻とも近く、16日は大潮であったため、沿岸部では潮位の変化に注意が必要です。
津波の到達時刻 満潮時刻/天文潮位
・釧路 9/18 5:28 5:50/120cm
・勝浦 9/18 5:59 7:03/136cm
・八戸 9/18 6:08 5:53/129cm
・清水 9/18 7:14 8:02/140cm
・延岡 9/18 7:17 8:46/176cm(細島)
現在のところ、日本沿岸では家を押し流すような大きな津波にはなりませんが、18日朝、太平洋沿岸には近づかないでください。
チリで津波観測した地点
・コキンボ 4.8m
・バルパライソ 1.6m
・チャニャラル 1.1m
・フアンフェルナンデス諸島 1.2m
・ブカレム 0.8m
・カルデラ 1.0m
・サンアントニオ 0.9m
National Tsunami Warning Centerより
今できる備え
海の近くにお住まいの場合は、いつでも避難できるよう準備をしておいてください。
今できる備え
・避難持ち出し袋を近くに用意しておく
・避難場所を確認しておく
・避難経路を確認しておく
東北太平洋側や関東では、明朝まで強い雨や雷雨による道路冠水の恐れがあります。避難経路にアンダーパスなど低地がある場合は、避難経路を見なおしてください。
過去の事例について
チリの地震による日本への津波の影響
◆1960年5月M9.5
世界の地震の観測史上1番大きな規模で、地震発生から約22時間半後、三陸海岸で最大6.4mを観測、142人が亡くなりました。
◆2010年2月27日M8.8
15時34分にチリで津波が発生し、翌日9時過ぎに大津波警報が発表されました。
・岩手県大槌漁港 1.45m
・岩手県久慈港 1.2m
・高知県須崎港 2.28m
◆2014年4月2日M8.1
8時46分にチリでM8.1の地震が発生し、翌日午前3時に日本に津波注意報が発表されました。
・チリ イケキ 2.11m
・ペルー マタラニ 0.58m
・ハワイ ヒロ 0.58m
・日本 大洗 0.3m
・日本 久慈 0.6m