火山情報

樽前山

噴火警戒レベル

現在の状況

北海道の苫小牧市の北西部に位置する「樽前山(たるまえやま)」で、26日(火)10時54分頃、及び11時21分頃に火山性微動が発生しました。

火山活動に活発化の兆候は見られていませんが、今後の活動の推移も見守る必要があります。


地吹雪さん
(北海道千歳市 3/18撮影)

これらの微動の発生とともに一時的に振幅の小さい火山性地震がやや増加しました。また、火山性微動の発生に伴い、わずかな傾斜変化も観測されています。

噴気の状況には変化はなく、火山活動に活発化の兆候は見られていません。

過去の活動

樽前山は非常に活発な火山で、最近では1981年2月27日に小規模な水蒸気噴火、1978年5月14日の噴火では、支笏湖付近で降灰を観測しています。

さらにさかのぼると、1909年には噴煙を7600mほど吹きあげるマグマ噴火、1739年には有史以降、最も大規模な2週間近くに渡るプリニー式噴火を起こし、現在の千歳空港付近には約1mの火砕物が積もりました。

山頂溶岩ドーム周辺では1999年以降、高温の状態が続いていますので、突発的な火山ガス等の噴出に注意が必要です。

提供:株式会社ウェザーニューズ