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1月の天候まとめ

2016年に入り、あっという間に1月も終了。1月を改めて振り返ってみて、天気的に最も印象に残ったのは何か、全国のウェザーリポーターの皆さんにお聞きしました。

「寒い」と「暖かい」が真っ二つ

全体的に、「寒い」か「暖かい」に二極化した結果となりました。

エリア毎に比較すると、西へ行くほど「いつもより寒い」と感じている方が多くなる傾向にあることが分かりました。

また、都道府県ごとに「いつもより寒い」の割合を見てみたところ、北海道や西日本ほど寒いと感じてる方の割合が高く、九州北部では半数以上を占めている県もありました。

1月は「暖かさ」のち「猛烈寒波」

2016年1月の観測データを振り返ると、以下のような特徴がありました。

■暖かい正月と猛烈寒波で気温は相殺
■平年並みか多めの雨、沖縄は多雨
■北陸は日差し少ない

では、詳しく振り返っていきましょう。

お正月頃は季節外れの暖かさとなったものの、1月中旬以降は寒波が南下しました。特に23日(土)夜~25日(月)は約40年ぶりの大寒波がやってきて、西日本でも記録的な寒さとなりました。

皆さんからの体感報告を見ても(上図)、1月中旬以降は冷えたことが分かります。

代表地点の平均気温・平年差を見ると、全国的に平年並みか平年より高く、特に北陸や関東、東海、東北南部で高めに。大寒波の襲来も、お正月頃と月末の暖かさで、1月の平均気温は相殺された形になりました。

降水量は、毎週のように発生している南岸低気圧の影響で、西日本〜東北太平洋側で多めとなりました。北陸や山陰も降水量は多いですが、気温が高めのため雪はそれほど多くなっていません。一方、沖縄は降水量が多く、那覇は5位、石垣島は1月最多の記録的な雨の量となりました。

また、日差し少ない北陸は、冬に日照量が少ないのですが、今年はさらに南岸低気圧からの影響も受けたため、ほぼ1日晴れるような日が無く、例年以上に日差しが少なくなりました。

記録的な暖冬かと思えば、記録的な大寒波で大雪になったりとアップダウンの激しいこの冬。

春は規則正しく訪れるのか、気になる今後の天気傾向は長期見解でご確認ください。

提供:株式会社ウェザーニューズ