グレア現象について
雨の日の運転、特に夜の時間帯は、ドライバーの皆さんもいつも以上に注意をしながら運転されているかと思います。
こちらは、雷雨の際に届いたリポート。対向車のライトと道路に反射している光でまぶしく、視界が悪くなっています。
Ztnさん(埼玉県桶川市)
※助手席より撮影
この状況、一番気を付けてもらいたいのです。「グレア現象」と呼ばれる現象で、事故を起こす危険が一気に高まります。
グレア現象とは
対向車と自車のヘッドライトが重なる部分で、お互いの光が反射し合い、その間にいる歩行者等が見えなくなってしまう現象。これがグレア(蒸発)現象です。
この現象自体は、天気に関係なく起こりうる現象です。
さらに雨が降ると、路面の雨水にライトの光が乱反射して、センターラインや停止線、横断歩道といった道路標示が見えなくなることがあります。
これも同じグレア現象です。
この現象が起こると、ドライバーは自分の車線を確認することに気をとられ、歩行者などの発見が遅れてしまうことがあります。
信号機のない交差点や横断歩道などでは特に注意が必要です。
目に見えない危険に注意
JAF(日本自動車連盟)の調べでは、雨天時に最も多い事故はスリップによる事故となっています。
夜間はさらに視界が悪くなることから、昼間よりも事故の発生確率が高まっています。
雨の日、特に夜間は、降雨の状況によって「目に見える危険」に加えて「目に見えない危険」の度合が高くなります。
・危険を予測する
・スピードを押さえる
・車間を広くする
ということを心がけるとともに、雨の日の運転に備え、日ごろから車両の点検・整備しておくことも大切です。
・ワイパーの作動状態を確認
・ガラスの油膜を取り除く
こういったことも、晴れている間に確認をしておきましょう。