虹色現象
5/22(金)朝、本州の各地で虹色現象が見られました。これは、虹色の光「環水平アーク」やハロや幻日などの現象です。
環天頂アーク(東京都中央区)
ハロと幻日(福井県越前市)
5月は1年で虹色現象最多
ハロなど虹色現象は低気圧や前線の近くで発生することが多く、それらが日本列島の近くを通過・停滞しやすい「春〜梅雨」と「秋」に多く見られます。
2014年に実際に届いたウェザーリポートで、「ハロ」とコメントしているリポート数を月別に集計したところ、特に5月が多いことがわかりました。
1月 1,505通
2月 2,738通
3月 984通
4月 7,352通
5月 11,420通
6月 5,956通
7月 1,699通
8月 1,619通
9月 1,821通
10月 3,073通
11月 1,126通
12月 1,355通
5月は沖縄付近に梅雨前線が停滞します。その前線が時々北上すると、前線の北側の薄雲のところでハロが見えやすくなります。一方、6月になると前線は本州に近づき、本州でも梅雨に。雲は厚さを増して、ハロが見える機会は5月よりも減るのです。
様々な虹色現象
虹色現象は、環天頂アークの他にも上記のように様々な種類があります。
これらの現象は、氷の結晶でできたうすい雲が太陽にかかった時に見られます。この薄い雲は低気圧や前線が近づく時に現れやすく、虹色現象が見えたら天気が下り坂のサインとも言います。虹色現象が現れた後は段々と雲が増加。半日~1日で雨が降り出すことが多いと言われています。
お天気が下り坂になる前、ぜひ空を見上げてみてください。