どんな流星群?
しし座流星群といえば、多くの人が耳にしたことがあると思います。2001年に大出現して、その名を一躍世に知らしめました。
最近は出現数が落ち着いていますが、火球の様な「大物」に出会えるチャンスがある流星群です。出現ピーク時には、1時間に数個~10個ほど流星が見られます。
母彗星はテンペル・タットル彗星で、約33年周期で地球に接近します。前回は1998年に最接近したので、次回の接近は2031年になると予想されています。
いつ見える?
- 出現期間
- 2016年11月6日~11月30日
- ピーク
- 2016年11月17日(木)
※18日3時頃が観測チャンスですが、月の光に阻まれるため、空の条件が良いところでも観測できる流星の数は、1時間に2個程度のようです。
どこで見える?
放射点があるしし座は、23時頃から東の空に昇り始め、夜明け前に頭上高くに昇ります。放射点の近くにはしし座の1等星レグルスがあるので、放射点を探す際の目印にするのがおすすめです。
一番の見頃であるピーク時間前後の夜には、晴れれば夜遅くには月が沈み、月明かりの心配なく流星観測を楽しめます。
※放射点:この点を中心にして、流星は放射状に出現します。
しし座の神話
ネメアの森に、鋼のように硬い皮膚をもった人食いライオンが住みついていました。何人もの若者が退治に森に向かいましたが、帰ってきた者はいませんでした。
ある時、この話がティリュンスのエウリステウス王の耳に入りました。王は妻子殺しの大罪を犯したヘラクレスに、罪の償いとして与える12の苦難の1つに、人食いライオンの退治を挙げたのです。
しし座
怪力ヘラクレスは、こん棒と強力な弓矢を持って退治に向かいましたが、硬い皮膚をもつ人食いライオンには効きませんでした。それでもヘラクレスは諦めず、自らの怪力を活かして、人食いライオンの首を三日三晩絞めつけ続けました。
この様子を見ていた女神ヘラは、ヘラクレスを憎んでいたため、よく戦った人食いライオンを称えて星座にしたのです。