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平成28年熊本地震

2016年4月16日(土)1時25分頃、熊本県熊本地方でマグニチュード7.3の地震が発生しました。

04月16日 01:25 震度7

震源地:熊本県熊本地方
マグニチュード:7.3
震源の深さ:約12km

この地震は、20日(水)に益城町・西原村で震度7を観測していたことが確認されました。

また、この地震の前震となる地震が、2016年4月14日(木)21時26分頃、熊本県熊本地方で発生したマグニチュード6.5、震度7の地震になります。

当時の様子

2016年4月16日

「昨夜の地震で隣の家屋が倒壊。」やすさん(熊本県上益城郡嘉島町)

地震災害の爪痕は痛々しく残っています。現地の皆さんからのリポートをまとめました。

詳しい天気

熊本の天気

大分の天気

雨雲レーダー

熊本の週間天気


地震直後の雨による影響

1.土砂災害の拡大
2.土砂によって川幅が狭くなっているところでの増水
3.河川護岸が弱っているところでの出水
4.雨を避けるために車中にいる時間が長くなる場合、エコノミークラス症候群の増加
5.雨に濡れ続けることによる低体温症
6.ゴミ処理場被災により、処理できない災害ゴミによる衛生環境の悪化
7.建築物の新たな倒壊

地震直後の注意点

揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まります。

・塀や壁が剥がれ落ちている建物、斜面には近づかないでください。

・ガラス等の破片でケガをしないように、室内でも靴を履いて移動してください。

・非常持出し袋は、直ぐに持ち出せる場所に移動させ、懐中電灯の電池が切れていないかなど、中身を確認してください。

・震度5弱~6弱の余震となると、倒れかけていたものが余震が引き金で倒壊しますので注意してください。

・余震の期間が長くなる恐れがあり、最低でも1週間、場合によっては1ヶ月程度注意が必要です。

・ガスの元栓、電気のブレーカーを落としてから避難してください。(通電火災を防止するためで、阪神淡路大震災時に多発)

・指定避難場所への移動が危険な場合は、広場があればそこへ移動してください。(建物の倒壊による被災を避けるため)

・一人では避難しないでください。(万が一被災した場合に助けられないため)


身近なもので暖かく過ごす方法

夜間冷え込んだ時、アルミホイルの保温・断熱効果で、ある程度寒さを和らげて、体温を保つことができます。

写真のように身体に巻くだけでも、体感が変わってきます。

地震活動の様子

14日(木)21時26分から20日(水)13時までに発生した地震について、場所と大きさがマップにプロットされています。

地震の大きさが小さいものほど寒色、大きいものほど暖色で表しています。

14日(木)の前震の後、しばらくは熊本地方で頻発していましたが、16日(土)の本震をきっかけに、地震発生のエリアが熊本阿蘇地方から大分方面へ拡大しました。

その後は、広範囲で地震が頻発している様子がわかります。19日(火)夕方以降は、熊本八代周辺が活発となり、全体の地震活動域の中で最も南のエリアでも地震が増えました。

前震も本震も震度7

震度7の揺れを観測するのは、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災に続いて4回目です。

熊本県内で震度6以上を観測する地震は、1923年の統計開始以来、初めてのことです。

そして、16日(土)の1時25分に再び最大震度7(速報値では震度6強)の地震が発生。この地震は、14日(木)に発生した最大震度7の地震の本震であることがわかりました。

熊本県益城町は14日(木)に続き2回、震度7を観測。同一地点で2回も震度7の観測がされたのは、震度7が設定されて以降、初めてのことです。

また、本震と前震とを比べると、揺れ方が違うのが大きな特徴です。

14日(木)の前震では、ドンッと突き上げられうような揺れ方だったのに対し、16日(土)の本震はユラユラと大きく揺れる「長周期地震動」と呼ばれる揺れ方でした。

このタイプは建物被害が多く発生する揺れ方。建物が大きく揺さぶられるため、高階層の建物のほど大きく揺れ、室内の家具が倒れる危険性があります。

このように、タイプの違う揺れを受けた場合、これまで大丈夫だった建物も危険な状態に変わる可能性があります。

提供:株式会社ウェザーニューズ