さくら情報

2015年振り返り

桜のキレイ度

群馬・北海道は「例年以上にキレイ」

ウェザーニュースの会員に今年の桜がどうだったのか、「例年並み」「例年以上にキレイ」「あまりキレイではなかった」の回答項目で聞きました。全国で最も多かったのは「例年並みにキレイ」。7割以上の人が「例年並みにキレイ」と答えました。



円グラフ北海道 円グラフ東北

円グラフ関東 円グラフ中部

円グラフ近畿 円グラフ中四国

円グラフ九州

細かく見ると、群馬県や北海道では「例年以上にキレイ」と答えた人が25%以上で、特に多くなりました。

一方「あまりキレイではない」が「例年以上にキレイ」より優勢となったのが、岩手県、秋田県、岐阜県、奈良県、和歌山県、島根県、岡山県、高知県。中でも、岩手県は「あまりキレイではない」が20%を占めました。

キレイだった要因は?

「例年以上にキレイ」が優勢だった群馬県について、前橋市の気温変化(日平均気温)を見ました。

その特徴は大きく2つ。
1、開花シーズンインから見頃シーズンインまで(開花時期)の気温が高め
2、開花シーズンインから桜吹雪シーズンインまで(開花~見頃時期)通して、10℃以上をキープ

開花期の気温が高めにキープされたため、スピードが落ちることなく、均一につぼみが生長を続けたようです。開花~見頃時期に天気の大きな崩れがなく、好天に恵まれたこともキレイに見られた要因と考えられます。

キレイではなかった要因は?

一方、「あまりキレイではない」が優勢の岩手県について、盛岡市の気温変化(日平均気温)を見ました。

こちらの特徴も大きく2つ。
1、開花シーズンインから見頃シーズンインまで(開花時期)に、気温が10℃未満まで下がった時期があった
2、反対に、見頃シーズンインから桜吹雪シーズンインまで(見頃ピーク期)は気温上昇傾向だった

気温が10℃を下回るほど寒くなると、つぼみの生長が足踏みすると言われています。開花時期に10℃未満の時期があったことで一時的に生長が遅れたつぼみが発生し、まだら咲きとなったことが考えられます。

また、岩手県など東北エリアでは、鷽(ウソ・渡り鳥)の食害に遭い、花数が少なかった要因もあるかもしれません。

キレイ度の結果が、桜健康診断の「花の咲き方」と密接に関わっていることが見えてきました。


提供:株式会社ウェザーニューズ