今年の症状の特徴
今年はやや軽め?
今年の花粉シーズンの症状の印象を聞くと、最も多かったのが「ややつらかった」という回答。僅差で「我慢できた」が続きました。「かなりつらかった」「つらかった」と回答した方は合わせても約3割程度となっています。
デビュー率は全国で4%
花粉症デビューはいつから?という質問に対して、年代毎にみても、20代以上はすべて3〜4%となっています。同じ表年だった2011年のデビュー率は5.2%だったため、これに比べて低い結果となりました。ただ、19歳以下では、デビュー率は10%で、他の年代に比べて高くなっています。
花粉症の9割が2月下旬までに発症
2月27日の時点で、症状が出てるかどうか調査したところ、花粉症の方の6割が「まだ軽い」と回答したものの、9割が花粉症の症状が出始めていました。
つらさは年代に差あり
また、年代別に見ると、年齢が低くなるにつれて「既に重い」の割合が増加。「既に重い」の割合は、60代が6%なのに対し、19歳以下では30%と若年層ほどつらいと感じているという結果となりました。
1番つらいのは鼻!
花粉症には様々な症状がありますが、最もつらい部位を聞いたところ、「鼻」と答えた方がなんと全体の6割!性別、エリア毎にみてもやはり鼻が圧倒的につらい結果となりました。
年代別に見ても鼻がつらいことに変わりはありませんが、詳しく見ると20代・30代では、他の年代に比べて目がつらい割合が低くなっています。
目の対策といえば、近年注目を集めている花粉カットメガネがありますが、ちょうど流行に敏感な頃の20代・30代はこちらを活用しているのかもしれません。
そう考えると、全体的に見ても、今シーズンの圧倒的な鼻のつらさは、花粉カットメガネによる目のつらさの緩和とも言えます。
シーズン後半、15,000回のくしゃみ
今シーズンは新たに、ウェアラブルくしゃみカウンター「ポールンウォッチ」を開発。3月20日以降、100名のモニターの方にポールンウォッチを装着して、くしゃみをカウントしていただきました。
100名のモニターのみなさんの、日毎のくしゃみの総数と、花粉の飛散数(全国平均値)の推移をグラフにしました(期間:3月20日〜本州の花粉シーズン終了の5月7日まで)。
くしゃみの総数が最も多かったのは3月22日。1人あたり平均8回のくしゃみをしています。 その後、3月26日毎頃〜4月10日頃にかけてくしゃみ数が減少していき、以降はなだらかに減少。4月下旬になると1人あたり1日1回程度となりました。
注目すべきなのが、くしゃみ数と花粉数の増減の比較です。くしゃみ数の変化は、花粉数の変化に一歩遅れる形で、同じように変化していることが分かります。
みなさんのくしゃみ数は、花粉数の変化に敏感に反応していたようです。来シーズンも引き続き、ポールンウォッチによるくしゃみの変化を調査していきます。
2015年花粉シーズンまとめ