花粉情報
第二回、2017年シーズンの全国花粉飛散傾向を発表しました。シーズン前の対策にお役立てください。
2017年 花粉飛散傾向
関東や九州は2月初め〜開始
スギの雄花は、冬の寒さで休眠から目覚め(休眠打破)、寒さがピークを越えて、暖かい日が増え始めると花粉を飛ばし始めます。西ほど飛散量が多くなる傾向
2017年のスギ・ヒノキ花粉シーズンの花粉飛散量は、全国的に平年(2008〜2016年平均)より多くなる予想です。西は3〜4年ぶりの大量飛散
2016年と比べると、花粉飛散量は一気に増加。夏の猛暑の影響を大きく受けて、西日本を中心に4〜10倍となるエリアもある予想です。飛散パターンは「メリハリ型」
暖冬の影響を受けた2016年シーズンは、東日本を中心に「ダラダラ継続型」だったのに対し、2017年シーズンは「メリハリ型」となる可能性があります。飛散量の鍵を握る「夏の暑さ」と「表年裏年」
2016年夏の天候
雄花は夏に作られ、晴れて暑い夏になるほど多くなる傾向があります。
2016年の夏、西日本は高気圧の勢力が強く、特に8月は晴れて猛暑に。また、北日本では日本海側ほど晴れて、雄花の生長を促す条件となりました。
一方で、関東や東北太平洋側は、湿った空気や台風の影響を受けて雲が広がりやすく、雄花の生長には適さない天候となりました。
2017年は広範囲で「表年」
花粉の飛散は多い年と少ない年が交互にやってくることが多く、花粉の飛散量が少ない「裏年」の翌年は、飛散量が増加する「表年」となる傾向があります。
そして、2017年春は多くのエリアが「表年」となり、飛散量が増加する予想です。
※飛散量は、花粉観測機「ポールンロボ」が観測した、花粉の都道府県別の平均を示します。
※北海道は、シラカバ花粉の飛散量です。沖縄県は、目立った花粉の飛散がないため除きます。
エリア別の花粉飛散傾向