花粉情報

2016年まとめ

今年の特徴と皆さんの対策

年代が上がると目にくる?

花粉症の最もつらかった部位を聞いたところ、10代の皆さんは圧倒的に「鼻」がつらかったと回答しました。

一方、年代が上がるごとにじわじわと「鼻」のつらさは減少し、「目」のつらさが増加していることが分かります。

若年層の方が鼻がつらい方が多い要因のひとつとして、子供の方が大人より鼻が小さいため、つまりやすいことが考えられます。その結果、鼻ではなく口で呼吸するようになるため、花粉が口から直接入るように。

10代の皆さんのつらい部位が、他の年代に比べて「口・のど」の回答が多いことも、関係しているかもしれません。

また、年齢を重ねるごとに「目」のつらさが増加している要因のひとつとしては、ドライアイが考えられます。

ドライアイと花粉症は、目のかゆみや充血、異物感などの似た症状があり、合併して発症することもあるようです。

ドライアイは、パソコンやスマートフォンの使いすぎや、エアコンの効いた部屋での長時間に及ぶ作業が原因として知られています。

年を重ねると涙の分泌が低下してきたり、長年のオフィスワークにより、ドライアイになりやすくなることも。このため、余計に花粉症の症状が目にくるようになってくるのかもしれません。

薬を使う人は約7割

花粉症の主な対策を聞いたところ「病院」と回答した方が、約4割と最も多くなりました。続いて「市販薬」「薬以外」という回答が多く、それぞれ2割から3割程度となっています。

年代毎に見てみると、ほぼすべての年代で主な対策が「病院」となっており、全体の4割近くを占めています。

ただ、他の年代と少し違うのが10代の皆さん。10代の方は「病院」と「市販薬」がそれぞれ36%を占め、同率一位となっています。

自分で病院に行って対策を立てる大人に対し、10代の方は、家族に市販薬を買ってもらって対策している方が多いのかもしれません。

また、20代と60代では「薬以外」の対策が突出しています。これは、流行に敏感な20代と、リタイア後に比較的時間があり、テレビや新聞で新しい情報を得やすい60代を象徴する結果であるといえるかもしれません。

対策費用は大量飛散時の約2倍

花粉症対策にかかった費用の平均は、4,469円。花粉が大量飛散した2013年の対策費用2,171円と比べると、約2倍となり大幅な増加となっています。

2015年は3,323円で、2013年から2年かけておよそ1,100円増えました。そして今年は、1年で1,100円の増加になりました。

これは、年々進化する花粉対策グッズを試したり、認知度が広がってきた保険適用の治療法を始める人が増えている、ということも関係していると考えられます。

2016年花粉シーズンまとめ


提供:株式会社ウェザーニューズ