来シーズン予想
西日本は2016年の1.5倍〜2倍飛散の可能性
スギやヒノキの雄花の生育に関わる2016年の夏(7〜8月)は、晴れをもたらす太平洋高気圧の北への張りだしが弱く、北・東日本の太平洋側を中心に、平年に比べて曇りや雨の日が多くなる傾向にあります。
特に東日本では、冷涼で湿った空気を運ぶオホーツク海高気圧の勢力が強く、気温も平年よりも低めになる予想です。
一方で、太平洋高気圧に覆われやすいに西日本では、晴れて暑くなる予想です。晴れて暑いほど、スギ・ヒノキの雄花の生育が良くなるため、西日本では、雄花の生育に好条件となっています。
北海道
2016年は表年となりましたが、2015年に比べて非常に多い飛散量ではありませんでした。これまでの飛散状況と今夏の気象条件を踏まえると、2017年は「2016年並みか少ない」飛散量になる可能性があります。
東北・東日本
2016年は、広いエリアで2015年よりも飛散量が少ない裏年になりました。2016年の夏の天候は、雄花の生育には好条件ではありません。2017年は表年になりますが、今夏の気象条件も踏まえると、2017年は「2016年並みかやや多い」程度になる予想です。ただ、夏の天候次第では大きく変わる可能性があります。
西日本(九州除く)
2016年は、広いエリアで2015年よりも飛散量が少ない裏年になりました。2016年の夏の天候は、スギ・ヒノキの雄花の生育に好条件になるため、2017年は「2016年の1.5〜2倍」になる可能性があります。
九州
2016年は、北部中心に2015年よりも飛散量が多くなりました。九州は表年・裏年という年々の傾向よりも、天候の影響を受けやすい傾向にあります。2016年夏の気象条件を踏まえると、飛散量は「2016年より多く」なる予想です。天候次第では、1.5〜2倍程になる可能性があります。
2016年花粉シーズンまとめ