減災調査2017

「津波てんでんこ」の意味

津波が発生した際の教訓として語り継がれているという「津波てんでんこ」という言葉。この言葉の本当の意味をどれくらいの人が知っているでしょうか。

津波てんでんことは

地震があったら家族のことさえ気にせず、自分の命を守るために、てんでんばらばらに直ぐに避難せよ

これが津波からの避難についてのメッセージが込められた、「津波てんでんこ」の意味です。

言葉自体は、1990年11月に、岩手県下閉伊郡田老町(現・宮古市)にて開催された、第1回「全国沿岸市町村津波サミット」において、生まれました。

同様の意味で、東北の三陸地方で昔から伝えられてきた「津波起きたら命てんでんこだ」に由来する「命てんでんこ」があります。

3人に1人が震災後に知った

東日本大震災以後、津波の教訓として、この言葉がメディアで紹介されてきましたが、実際の所知っている人はどれくらいいるのかウェザーニュース会員に伺ってみました。

全国の集計で見ると、言葉自体を聞いたことがある方は半数となり、その中で意味を知っているのは4割ほどでした。

さらに、震災後に知った人は33%で、3人に1人ということになります。

ただし、認知度には地域差があり、やはり東北地方太平洋側が高い傾向です。特に、言葉の方言の由来である岩手県は、認知度が9割。宮城県も次いで多くの人が知っています。

また、津波に関するサミットなどの活動が盛んに行われている、高知県でも高い認知度を示しました。

言葉に込められたもの

標語としては、シンプルで短いこの言葉。この言葉には、津波から避難する際の大前提が込められていると言われています。

津波から逃げる方法が分かっている

どこへ逃げるのか?(場所)、どう逃げるのか?(手段)、いつ逃げるのか?(きっかけ)が頭に入っていること。

大事な人を信じて逃げる

それぞれが、津波から逃げる方法を身につけていて、必ず行動に移していると信じる。安否が確認できなくても、安全が確認できた後で出会う手段を決めている。

とはいえ日頃から、これらの教えを話し合ったり、イメージするのは難しいかもしれません。

だからこそ、3月11日の節目を考える機会として、大切にしてもらいたいと思います。

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提供:株式会社ウェザーニューズ