花粉の量と症状の変化
北海道
北海道のシラカバ花粉は、寒さが急激に緩んで暖かくなった4月下旬から飛散開始に。その後、季節外れの暖かさが続いたため、昨年より2日程度ピークが早まり、5月上旬に最も多く飛散しました。
シラカバ花粉の飛散は5月下旬に本格シーズンを終え、6月上旬をもって飛散終了となりました。
昨年の夏は晴れて暑い日が多く、雄花の生育に適した天候であったものの、花粉が放出されにくい「裏年」だったことが影響し、今シーズンの飛散量は昨シーズンの約30%、平年の約40%と少なくなりました。
症状も昨年よりも「ツライ」「ややツライ」と報告した人の割合が少なくなり、花粉の飛散量が少なかったことを反映した結果となりました。
東北北部
東北北部は、2月中旬以降に昨年より暖かい日が多かったため、飛散開始は昨シーズンと比べて1から2週間程度早まりました。
また、3月中旬からの暖かさによって、花粉の飛散ピークは昨シーズンより2週間前後早い3月後半~4月上旬に到来。花粉シーズンの終了も昨シーズンより数日早くなりました。
今シーズンの花粉の飛散量は、昨シーズンの95~110%、平年の約100~120%に。花粉シーズン全体を通した飛散量は昨年並ではありますが、飛散ピークとなった3月には昨シーズンより多くの花粉を観測した日もありました。このため、3月中の症状は昨シーズンより「ツライ」と感じた方が多い結果となりました。
ただ、4月から5月の花粉飛散量は昨シーズンより少なく、花粉シーズン全体では昨シーズンより「ツライ」と感じた人の割合が少なくなりました。
東北南部
東北南部は、2月中旬以降に昨年より暖かい日が続いたため、今シーズンの飛散開始は宮城県、福島県では昨シーズンよりも1週間強、山形県では3週間弱早まりました。
また、3月中旬以降も暖かい日が続き、花粉の飛散ピークも昨シーズンより1週間から10日程度早まりました。
今シーズンの花粉の飛散量は、昨シーズンの100~120%とやや多い結果となりました。また、平年と比べると宮城県では約70%、福島県では約80%、山形県では130%となりました。
飛散ピークのタイミングでは昨シーズンよりも多い花粉数を観測した日もあり、症状は昨シーズンよりもツライと感じた方が多かったようです。
2015年花粉シーズンまとめ