花粉の量と症状の変化
近畿
近畿は、寒さが緩んだ2月中旬から続々と花粉シーズンに突入、2月下旬から3月始めにかけて本格シーズン開始となりました。暖かい日が増えた3月上旬から、昨年より数日早くスギ花粉の飛散ピークを迎えました。
続いて4月上旬にはヒノキ花粉のピークとなり、花粉飛散のピーク期間は昨シーズンより数日短い結果に。花粉シーズン終了も昨シーズンよりも1週間程度早まりました。
今シーズンの花粉の飛散量は、昨シーズンと比べると、兵庫県では約120%、大阪府では約90%となりましたが、その他のエリアでは約30%~70%と少ない結果となりました。これは、花粉飛散の表年だったものの、昨夏は雲が広がりやすく、雄花の生育に不向きな天候だったことが影響したと考えられます。
症状は昨年よりも「ツライ」「ややツライ」と報告した方の割合が低くなり、花粉の飛散量が少なかったことを反映しています。ちなみに、平年の飛散量と比べると、今シーズンの飛散量は30~70%と全体的に少なくなりました。
山陰
山陰は、寒さが緩んだ2月下旬に、昨シーズンより数日早く花粉シーズンに突入しました。その後も暖かい日が続き、春一番も吹いたため、スギ花粉の飛散が開始した2日後に一気に飛散量が多くなり本格的な花粉シーズンに突入。
3月中旬~下旬にはスギ花粉のピーク、4月上旬~中旬にはヒノキ花粉のピークとなり、昨シーズンとほぼ同じ時期にピークを迎える結果となりました。
今シーズンの花粉の飛散量は、昨年の約90%、平年の約40%となりました。表年ではありましたが、昨年夏の天候不順の影響を受けて飛散量が昨年より少なくなったようです。
症状は、山陰全体で見ると昨シーズンと同じくらいの重さとなりました。花粉数は昨シーズンより少なかったものの、大幅な減少が見られなかったため、症状はあまり緩和されなかったようです。
山陽
山陽では、寒さが緩んだ2月中旬に花粉シーズンに突入。さらに、2月下旬は平年を大きく上回るほど暖かかったため、昨シーズンよりも数日~2週間弱早く本格シーズン開始となりました。
スギ花粉のピークも昨シーズンより1週間程度早く3月上旬から中旬にピークを迎え、その後4月上旬~中旬にヒノキ花粉のピークとなりました。
今シーズンの花粉の飛散量は、広島県では昨シーズンの約70%、岡山県では昨年並みとなりました。花粉飛散の表年ではありましたが、昨夏の天候不順の影響を受け、昨年より少ない飛散量となったところがあったと考えられます。
また、花粉の飛散ピークに合わせて、3月上旬〜4月上旬に「ツライ」「非常にツライ」という報告が多くなりましたが、4月に入ると重い症状の報告は少なくなり、シーズンを通すと昨年より症状が軽く済んだ方が多かったようです。
※山陽の結果は、山口を除きます
2015年花粉シーズンまとめ